平安時代の暮らし

お香とアロマの違いは何?平安貴族になぜ人気なのか分かった気がする


平安時代 貴族 お香

平安貴族の暮らしになくてはならないお香、なんですが、私にはさっぱり馴染みがない。

そこでわいてきたのが「お香とアロマって何が違うんだろう?」という疑問。

ということで、今回はお香とアロマの違いについてです。

お香とアロマの材料の違い

平安時代の貴族が使っていた練香を調べるうちに「アロマとは印象が違うな」とは思っていたのだけど、じゃあ具体的にお香とアロマは何がどう違うのか?

まず大きな違いとなるのが材料です。

練り香の作り方なんかを見ていてもわかるように、お香は香木から作ります。

木や木の実、つぼみ、葉や茎など、植物そのものを原料に、すり潰したり練り合わせたりして作るのがお香の特徴です。

一方、アロマで使われるエッセンシャルオイルは花や草、木などの植物から香りの成分を抽出した液体香料です。

お香とアロマの香りの違い

同じ自然由来の香りを楽しむものでも原料や製法が全然違う。

なので、お香とアロマは香りの印象も全然違います。

アロマはわりと身近にあるのでイメージしやすいと思うんですけど、お香の香りってパッとわいてこないですよね。

お香の香りの特徴

お香の香りは香木をもとにした木の香り。

と言われてもイメージがつきにくいと思うんですが・・・

お香の香りはいわゆる和の雰囲気を感じる香りです。

さらに中国やインドなどのアジア、あと、お寺などで嗅ぐ匂いを思い浮かべる香りです。

平安時代 お香

香木のそのままの香りを楽しむこともあれば、香木から作った香料を調合して香りを作り出すこともあります。

平安貴族が使った練香では梅や菊などの花を思わせる香りや落ち葉の季節を思われる香りなどを表現します。

お香とアロマの香りの広がり方の違い

あと、お香とアロマは香りの印象だけでなく、香りの広がり方にも違いがあります。

お香やアロマの香りは時間とともに変化して、

【トップノート】
【ミドルノート】
【ベースノート】
【ボトムノート】

と香りを感じる順番に名前がついています。

香水を買う時なんかに参考にしますよね。

で、アロマは揮発するのが速いので最初に感じるトップノートがとても強いです。

でも、時間が経つにつれて香りが薄れ、ベースノートまでしか感じません。

一方で、お香は火をつける前の常温で香るトップノートはとても弱い。

なぜなら、お香には熱を加えないと出ない香りがあるから!

熱するとどんどんと香りが広がり、香木本来の強いボトムノートを感じられるようになります。

なので、お香は常温で嗅ぐのと、火をつけて嗅ぐのとで香りの印象が全然違うんですよ。

箱から出した時は「あれ?香りが弱いかも?」と思うんですけど火をつけるとビックリするくらい香りが強くなりますよ。

お香とアロマの使い方の違い

というわけで、お香は火をつけたり熱して使うのが基本です。

イメージしやすいところでいうとお線香やお焼香。

さらに身近なところでいうと蚊取り線香もお香の一種といえます。

平安時代に貴族が使っていた練り香も熱を加えることで香りを感じるお香です。

ただ、お香の中にも匂い袋や細かいお香の粉を体につけて香水のようにしてつかう塗香(ずこう)など中には常温で香りを楽しめるお香もあります。

一方、アロマのエッセンシャルオイルは温めて使うこともありますが、常温での使い方も豊富です。

お湯や布に垂らすだけ、マッサージやトリートメントオイルに混ぜる、ミスト状にしたルームスプレー、香り袋など火を使わない楽しみ方がたくさんできます。

お香のメリット・デメリット

こんな感じでお香とアロマは特徴が違うのでどんなシーンで使いたいかによって向き不向きが違ってきます。

熱して楽しむお香はかなりしっかりとした強い香りが特徴です。

なので、平安時代の貴族たちは衣装や髪にお香の匂いをたっぷりつけていたように部屋や服などに香りを染みこませたいという時にはお香が向いています。

これをアロマでやろうとしてもできないんですよ。

アロマは揮発してまうので最初の香りは強いんですが、2時間くらいすると香りがとんでしまって匂いを感じなくなります。

一方で、熱して楽しむお香は平安時代に「薫物(たきもの)」といわれたとおり火を使ってたくものです。

で、物にもよるんですがお香を使っていると煙が出ます

なので、頻繁にお香を焚いているとタバコを吸う人の部屋のように部屋の壁紙の色が黄色くなってしまうことがあります。

もちろん、服などもたっぷりお香を焚きしめたら色が変わっちゃうこともあるので気をつけてくださいね。

あと、煙が出ると咳き込んでしまうという人もいますよね。

ちなみに、わが家には喘息もちがいたので実家では蚊取り線香が使えませんでした。

そして、お香は火をつけながら使うものなので、当然ですが、

お香をつけたまま就寝したり外出したりはできません

アロマオイルならティッシュに垂らして枕元に置いておくだけでいい。

でも、寝る時にお香の香りを楽しむのであれば寝る前にきちんと火の始末をしてからでないと寝られないのでちょっと不便ではあります。

お香とアロマの値段の違い

そして気になるお値段なんですが、これはお香でもアロマでもピンきりです。

良質で希少な原料を使うとなればお香もアロマのエッセンシャルオイルもかなりいいお値段になってきます。

特にお香の場合は白檀沈香伽羅は希少価値が高く物が少ないうえに、その香りが作られるのに何百年もかかるといわれているので原料がとても高価です。

その原料を使ってよい品を作るとどれくらい高くなるかというと、これなんかお線香とは思えないような目ん玉とびでそうなお値段です

もちろん、塗箱代が入ってるってこともありますけど、いったい誰が買うんだろうなと。

となると、平安貴族が使っていた練り香も私たちには馴染みがないのですごく高そうなイメージがある。

のですが、お香が全部高いかというそういうわけでもなく。

意外と手頃な値段で買える練り香もあったりします

ただ、ねりこうを使う場合は香炉とか灰とか専用の用具が必要になってくるので、そういうのをそろえるのに最初ちょっとお金がかかっちゃいますけどね。

お香とアロマの違いまとめ

というわけで、お香とアロマは根本的に全く別物、ということです。

アロマに比べるとお香のほうが長くしっかりと香りを楽しむ感じだし、香り自体も重たいというか深みのある感じ。

なので、アロマの香りをイメージしてお香を使うと「え?お香ってこんな匂いなの?」って思うこともあるかもしれないです。

でも、これだけしっかり強く香るからこそ平安貴族に愛用されたんだなというのも納得。

平安時代の貴族がお香を楽しんだ意外な理由はこちらをどうぞ↓

そして、平安時代の貴族の暮らしに思いを馳せるならお香は一度は使ってみたいアイテム。

ということで、平安貴族が使った練り香についてはこちらをどうぞ↓




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小町です
子どもの頃から「平安美人」と言われ続けてきた私が自分なりに調べたり、足を運んだり、体験してみたりしてわかった平安時代のあれこれを綴ってます
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